富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか 高岡 壮一郎
![]() | 富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか (2008/02/08) 高岡 壮一郎 商品詳細を見る |
推奨度:Buy 買いだけどちょっと値段が高い
良い内容なんだけど、本のカバーだとか帯という中身とは関係のない所にお金をかけてしまっている。
確かにマーケティング的にはそれは仕事として成立するのかもしれないが、読者の利益を考えるならば、190−200ページの構成のこの本は新書か文庫で出して欲しかった。
長期的には、古本市場での価格が下がって来たら文庫化するという考えなのかもしれないが、タイムリーな話題をこの本は扱っているわけで、また本としての収益よりも、この本そのものが広告としての効果も成すのだから、なおさら多くの人が手に取りやすい媒体を検討して欲しかった。
もし見てくれや、大きさによるインパクトが必要であったならソフトカバーにして、定価を1200円程度にできなかったのか。
確かに見てくれはハードカバーには劣るが、表紙にカラー写真を帯ではなくて刷る事で、コスト削減ができると思うし(できないのかな?)長期的にも表紙が広告にもPRにもなるという意味合いから、僕は本というのは極力帯を避けるべきだと思う。
さて売り方に対する指摘はこれぐらいにして内容に入ろう。
内容は率直に言って共感ができる。
アメリカ合衆国がなぜ未だにアメリカンドリームを提供するのか、金持ちを優遇し、彼らが経済活動に多大な貢献を刷る事を国家が理解をしているからだ。
金持ちは優遇をされて、ステータスとしてそれだけ多くの付加価値を提供した人間として認めてもらえる。
だからこそ多くの人が貧しくても、一発逆転を狙って何度も何度もチャレンジをする。
それが母国語が英語ということも後押しして、競争力の激しい市場を、またそういった市場で勝負するから国際競争力をも身につけて勝負をしていく事ができる組織がたくさん生まれる。
日本だと金持ちというのは、妬みや嫉妬の対象とこの本は書かれている。
その通りだと思う。
ちょっと高そうな時計をしたり、外国車に乗っているだけで、食事の席では勘定を持たされたり、「あんたそんだけ稼いで何が不満なのか?」みたいな扱いを受けるとこぼしている人が僕の近くにいるからだ。
しかしそういった足を引っ張るような事をやっていたのでは、金持ちが国外に流出をしてしまう。
そうなればただでさえ低かった消費活動がさらに低下をし、それはGDPの低下にもいずれは繋がりかねる。
またYUCASEEがサービスとして提供できる背景には、富裕層が満足できるサービスが今の日本にはまだ少ないからだと言う。
名前だけは富裕そうに向けたサービスと謳っていても、それを提供している人が富裕層がなんたるかを知らない。。。
これは僕程度の人間でも予想ができる事で、具体的には銀座のデパートなどで買い物をするとわかりますw
アルバイトに毛が生えた程度の対応しかできない人がゴロゴロいますから。(従業員同士の私語、言わなくてもわかるという態度が見え見えの接客など)
格差については「格差のない社会というのは、低迷をしている証拠である」と書かれていて、これも同意。
成果を上げて高い報酬を受け取る事は当然の権利です。
付加価値を提供しない人間というのはむしろ淘汰されるべきであり、そういった淘汰があるからこそ、誰もが付加価値を提供しようと必死に顧客の事を考えるようになる。
そうなれば一人一人が住みやすい社会が全体としても実現をしていく。
僕はそう思うし、現実ではその逆が起きていると感じている。
具体的には大きな企業がその提供するサービスの質とは関係なく、名前だけを武器にビジネスをして、競合が太刀打ちできないような資金を投じて、新規参入社を排除し、あるいは政治レベルで規制をかけている。
こういったドメスティックな事がまだまだ多いと思うのです。
富裕層と呼ばれる人の生活。
それは実際の所質素である事も珍しくなく、普段すれ違ってもわからないケースが多いと言う。
僕はコンピュータの使い方をボランティアで教えていて、生徒の家の中にも入るからわかる気がするんだけど、お金がないわけではないが無駄な物にはお金を使わない。
そういう考えが僕の生徒でも多い気がします。
コンピュータが壊れても、買い替えは嫌だが、部品交換で直るならぜひそうしたい。
そのための費用は全て提供するといったことをこの間も言われて、とても仕事がしやすかったです。
ケチであることと、お金の使い方に対する考え方というのは異なる物だと僕は思います。
なぜ富裕層はYUCASEEに入るのか?
富裕層が満足できるサービスがそこでは提供されているし、富裕層同士の横のつながりを得られるから。
そしてそれを支えるだけの審査基準、コンテンツ作成能力があるからというのが僕のこの本を読んで得た結論です。
この本は人を選ばず考えさせられる事が多い本だと思うので、少し高いですが読んでみるといいでしょう。
僕は価格以上の考えるきっかけと、富裕層の考え方を知り得たのでとても満足をしています。
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