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2008年03月22日 十二人の怒れる男



今の大学にいて良いと思うのは図書館があって蔵書が豊富な事だ。
前の大学にいた時も蔵書は豊富と言えば豊富だったんだが、例えば実験をしてレポートを書こうと思って参考文献を探すんだが20年前の本が平気でリストアップされてきて、こんな古くさい本が現代の高度な文明社会でも効果を成すのか?と疑問を感じながら読んでいたのを覚えている。

その点今の大学は、新しい本はたくんさあるし(情報系の大学だから当たり前だが)DVDもたくさんなぜか揃っている。(DVD買うお金があるなら技術書もっと増やせよとたまに思う)

そんな大学の図書館でこの作品をたまたま見つけてみたんだが、これは良くできている。
撮影に使った舞台なんてのはメインの審議する部屋と数える程しか登場しない検証想定シーンぐらいだから制作費もはっきりいってタダみたいなもんだろう。

それなのに最後まで飽きる事なく見入ってしまう。同じ舞台を上映時間の中でたくさん見せる映画はホラー映画の中にも例えばsawのような作品があるが、不気味さを利用して観客の目を離さないようにする手法とはこれは違う。

端的に言えば人間の心理、特定のエゴであるとかコンプレックスがよく描けているのでそれに釘付けになる。
古い映画なので当然モノクロ映画なのだが、モノクロは漫画に共通する要素があると僕は思っていて、それは”表現力の豊富さのみが印象深い作品を作る出すわけではない”ことを今の時代に対して発する媒体になっている。

先日のアカデミーでシリアスなテーマを扱った作品が多数ノミネートされたが、受賞作品を見るに、近年の小手先のテクニックを使ったCGムービーであるとかアクション映画に大衆も飽きてきた事を反映し、映画を通じて視聴者に何かを伝えるという原点に戻った評価がされているように感じた。

シリアスなテーマを扱う映画ばかりでも肩がこってしまうけれど、そういった映画に今までよりもスポットが当たり正当な評価をされるようになったのはうれしいことだ。
(だが大人の事情でストライキ云々のヒエラルキーを抑えるためという配慮がそこにあったかもしれないことは否めない。)

この映画は陪審員制度という日本でも導入が決定されているシリアスなテーマを扱っている。
日本の未来を考える上でも、この制度の正当性を考え直す上でも貴重な資料として必要とされる作品であると言えるだろう。

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