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ゴールド免許を手に入れた!その先に見る非効率的、非生産的な仕組みとそれらの矛盾について考える

僕は19歳の時に車の免許を取得したのだが、それからおそらく最短コースで優良ドライバーの証であるゴールド免許にたどり着いた事になる。

千葉に住んでいた頃は、車が足になっている土地ということもあり、ちょくちょく運転をしていたのだが東京に引っ越してからは”車がある事が逆に不便な生活”にすっかり慣れてしまい、引っ越し直後はちらほら運転をしていたものの今では年に1回も運転をする事がなくなってしまった。

運転をしなければ当然事故を起こす確率は限りなく0に近づき、それはゴールド免許への道を堅実に、そして確実に可能にする。

更新が無事にできるのは嬉しい事だけれど、免許更新センターの大量の人と流れ作業に高度に細分化された近代の社会との相関を意識せずにいられない。

個々の業務はIT化がされ単調な仕事であるためか、係の人間もかったるそうに業務をこなしている(そして彼等の給料は税金から支給される)のだが、完全に機会に取って代わることはできない。
最終的なチェックは”不完全性をそれが有する生き物”であってもそれが行わなければいけないということだ。

具体的にはこんな感じだ。

僕は朝の9時に起きて、朝食を作り、部屋の掃除と荷物の発送準備をする。その合間にはメールのチェックや顧客からの問い合わせに対応をしなければいけない。そんなことをやっていると時刻も11時、免許の更新が今日から可能になる事を覚えていたので(数日前にフライングゲットしようとして更新センターまで電車で行っていたのだ!)でかける準備をして、自転車ででかける。これが11時30分ちょいと前。

10数分も運転をしたらあっという間に到着をして、先日の電車での外出がアホらしくなる。(こんなに近い場所だったなんて!)更新センターに到着をすると窓口は閉まっていてシャッターが下りているのでどこに行けばいいかさっぱりわからない。

「おい待てよ。もしかして僕はまたせっかちなことをしてしまったのか?そういえば入り口の所で土日は全ての業務を行っていませんって書いてあったな。ちくしょう!またはめられたのか?」

僕は少し焦りながらも平静を装いながら受付の”おねえさん”にこう尋ねる。

「免許の更新に来たのだが、シャターは閉まっているしどこに行けばいいのかさっぱりだ。どうすればいいのかな?」
ー「ご案内しますのでこちらにどうぞ」

よかった!どうやら免許を作れるみたいだぞ。わざわざ日曜に出てきて更新できませんでしたなんてそんなバカな話はないと思っていたんだ。

彼女の案内に忠実に従い僕が案内された場所はシャッターの閉まっている受付と思われる場所の前。僕の他にもさえない顔をしたかったるそうな老若男女がたむろをしている。

ー「こちらでお待ち下さい」
「シャッターが閉まっているようだけどこれはいつ開くのかな?」
ー「12時45分からです。現在は昼休み中でございます」
「なんだって?まだ40分以上あるじゃないかおたくらそんなに休むのかい?」
ー「土日は訪問者の数を”考慮して”本来は13時からの受付開始を15分早めてございます。こちらに4列でお並びいただきお待ち下さい。受付開始以後随時対応となります」

こんなこともあろうかと思って文庫本を持ってきてたのだ。それを読んでいれば40分なんてあっという間だ。それにしてもお役所的な気質がちっとも抜けない人たちだな。受付の業務なんてルーチンワークなんだから高校生のアルバイトでも雇ってローテーションでずっと回せばいいのに。

冴えない顔をした老若男女達は並んで待つルールを知らなかったのか、彼女の説明に聞き耳を立てながら我先にと並び始める。

-40分後。シャッターがガラガラとやる気なさそうに開き、受付が開始される。
「更新のお知らせのハガキと免許証を掲示して下さい。ちょっとどうして5列で並んでいるんですか?受付は4列です。正しく並んで下さい!」

僕たちは彼等の誘導の元、書類を書き、金を払い、視力の検査、写真撮影を済ませる。ここは完全に流れ作業だ。工場で製品が決まった手順で処理されていくのに等しい。工場との違いは処理をするのは人間でされる側もまた人間だということ。

一連の眠たい処理を終えた僕らは2階に移動をさせられる。そして”ありがたい講習”を受けるのだが、これが13時45分から開講ときた。今はまだ13時にもなっていないぞ!

こんな感じで処理にすれば15分もあれば全ての行程が終わる事に免許更新者は2時間も3時間もアフォみたいに時間を費やさなければならない。誰もが時間に余裕のある学生ではないのだからもっと効率化できないものだろうかと思う。

例えばこんな感じだ。
インターネット経由で全ての事務処理を事前に済ませ、講習もネット経由で受ける(講義後に聞いていれば確実に答えられるテストを課す事でまじめに聞かない人間の存在危惧も解決できるだろう)。全ての事前処理が終わるとプリントアウトする画面がブラウザーに現れる。そこには更新希望者が事前に必要な過程を全てクリアした事を証明する内容と個人の登録情報など全てが記載されている。(この時、同データはインターネットで暗号化されセンターに同時に送られてバックアップが取られている)
免許更新者はそれをプリントアウトしてサインをして郵送でセンターに送る。そしてdone(おしまい)。

でかけることもなく、極論どこにいても(理論上は海外にいても可能だ)免許が更新できる。センターに人員を割くのはデータを処理する要員とそれを管理する人だけですむから人件費が大幅にカットできる。講義の講師もいらない。プロの声優か俳優に金を払って原稿を元に講義をさせればそれを録画した物を法律が改正されるまで流すだけで済む。

こうすることで莫大な税金が節約できるだけなく処理の効率化の観点で言えば、今までは地区ごとに更新センターを設けていたのを一カ所で全国の処理が可能になる。人件費にしてどれほどの削減になるだろう。(同時に多くの人の仕事を奪う事にもなる。公の仕事に従事する人たちの利権を奪うのは難しい実現だ)

免許とは関係ないけれど僕が米国の大学にちょいと留学に行こうとするとこういった手続きを踏まされていた。事前に単調な事務処理をすませて、むこうについてからすぐに留学生活を始める事ができるよう徹底的に効率化された処理がそこにはあってなんて進んでいるんだろうっていつも思っていた。

例えば学生証を作るのに日本だと証明写真を撮ってきて、それを提出しろと言われるけれど、アメリカの大学ではその場でデジカメで撮って5分で作成が完了する。その処理を担当するのはその大学で学んでいる学生アルバイトだ。他にも図書館であるとか、学内を移動する時に使うバスであるとかありとあらゆる場面で学生が仕事をしている。

仕事と学問の両立のしやすさはもちろんのこと、徹底的に効率化された組織の運営を彼等はまさに生きながら学んでいる。時間はあるけれどお金がない学生と、時間がないけどお金がある大人をうまくマッチングさせることに成功している。

日本だと時間もあってお金もない、会社をリストラされた冴えない人たちがこういった仕事に従事を平然としていたりする(そしてとある報告に寄ると年収もかなりいいと聞く)

グローバル資本主義の元、実力のあるものが生き残ってない者は淘汰されていく流れに今の日本は逆行している。

格差が生まれるのが嫌なのであれば格差によって形成される実力社会に淘汰されないように対策をしていかなければいけない。自分を高めて、世の中のルールを読み取りそれに沿って行動をしなければいけない。

でも無理なんだよなー。日本はここでも矛盾があって”一度負けたら敗者復活戦がない社会”だから。
その証拠に日本を代表する大学を卒業しながらも、その素質と才能を活かせずにフリーターやニートになる人がたくさんいる。

みせかけの資本主義のツラを被った社会主義から、本当のグローバル資本主義にシフトするのかハッキリと決めて欲しい。今のままじゃ矛盾した仕組みが空回りし続けるだけだ。
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